正直、こんな本を自分が読むとは思ってもいなかった。
『東大式「確率統計」で競馬に勝つ方法』では入門的な内容なので、実際、多変量解析をやろうと思って出来るものではない。
統計解析系の本は色々とあるのだが、それだとかなり専門的でうまく活用出来る気がしなかった。
近くのTSUTAYAに立ち寄ってみたら、ちょうどこの本があって、読んでみると興味のあった成分解析と因子解析の手法が書いてある。
実際、なかなかの分厚さではあるのだが、具体的に書いてありそうなので、買ってしまう事にした。
やはりAMAZONでは、なかなかこの立ち読みでの比較というのはできない。
レビューではやはり総花的な評価となってしまうし、自分がうまく活用出来るかどうかは、実際の本屋で見てみるしかない。
今、注目している分析は因子解析だ。
ある事象がどのような因子によってその結果になったのか、といった分析が出来るらしい。
例えばだが、100万馬券がどのような要因によってこの結果になったか?といった事も出来るようだ。
ただ、因子解析はどうやらEXCELの関数では出来るものではないらしい。
卍氏のBlogに書いてあった記事で、すごく意味深いなと思ったのは、こちらの記事だ。
詳細は記事を読んでほしいのだが、要は結局相関がある、ないを数値で単純に見いだせるものではない、という事ではある。
そこには競馬に関しての知識や経験があって初めてそれぞれの事象の相関が見えてくる。
また卍氏は『馬券裁判』のなかでも、いわゆる多くの人が行う「絞る予想」はこじつけを生み出しやすく予想としての精度が低くなる、と書いている。
今までの競馬経験をフル動員して、どの要素とどの要素が相関があるのかを見抜いていく事こそが、最も肝要なのだと思う。