競馬においてお金の流れは大きく2つ存在する。
1つは馬券の流れ。
これは、パリミューチェル方式によるオッズに基づく馬券購入。
胴元のJRAが約25%を控除した後、予想的中者に配分する。
オッズは馬券購入を人気と置き換えたものであって、決して強い馬を表したわけではないことを忘れないようにせねばならない。
もう1方は、馬主側の賞金の流れがある。
JRAがレース賞金として1着から5着までの金額を決めている。
レースによっては8着まで奨励金が出るケースもある。
1着賞金のうち80%を馬主に。10%が調教師。5%が騎手と厩務員に支払われる。
本来、競馬のお金の流れはこちらがメインなのである。
競馬ファンの馬券購入費が、この賞金の原資にはなっていたりはするが、基本的にはJRAが賞金を決めその賞金をレースによって争う事が基本である。
レースへの影響はどちらが大きいだろうか?
投資競馬の視点で考える場合には、オッズ≠人気ではない。
オッズを加味するとすればそれは割安なのか割高なのか、といった視点でしかない。
一方で馬主は競走馬の購入から始まり、レース選択、厩舎への預託先、鞍上検討、ローテーション...
オーナーブリーダーであれば、血統配合や育成なども選んでいく。
当然、すべて馬主が決めるというよりは、馬主が選んだ調教師が選択肢を提示し、馬主が選択するわけだが、どの厩舎に預けるという大きなファクターを担っているのである。
多くの馬券購入者は前者のオッズ側のお金の流れを予想に加味する。
つまり、逆張りするのであれば、馬主側のお金の流れに着目すべきということであろう。
かつて考えた『馬主ポートフォリオ理論』の際には、的中率側ばかり目が行っていたのだが、それを回収率側で見る、これを投資競馬の指針としたい。
単純に計算するだけでも、当然回収率の高い馬主というものは見つかるわけだが、それをもう一歩踏み込んで加算式の指数として確立させるのはどの要素を加味するか?
一旦の前提は以下のように考えている。
・累計出走回数のうち80%を占める馬主
かつ
・勝利回数の80%を占める馬主
かつ
・競馬場毎での集計による加算
・距離毎での集計による加算
・
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・
これ以外にどれくらいの加算点を見つけられるか。様々な要素を加味してみたい。